外壁劣化ポイント

 

簡単!塗装時期の診断&外壁劣化ポイント

一般的に「外壁の塗り替えに最適な時期は10年」と言われます。新築住宅を建てたとき、ハウスメーカーや工務店から10年後のメンテナンスを勧められた方も多いのではないでしょうか。

現在の住宅でよく使われているサイディングやモルタルはセメントが主成分のため、水が染み込んでいかないように塗装で表面を保護しています。その塗膜が劣化すると保護機能や防水性が失われ、雨や風、紫外線によって建物が傷みはじめてしまいます。
そのまま放置すると、建物の下地や構造体に影響が出てしまい、大規模な修復が必要になることも。

塗膜が劣化する前に外壁を塗り替えるのがベストと言えますが、塗料の耐用年数は一律ではなく、素材によって異なります。つまり、「いつ外壁を塗り替えるか」は、「使用された塗料の耐久性能」によって変わってきます。

塗料による耐用年数

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 5~7年
ウレタン塗料 8~10年
シリコン塗料 10~15年
フッ素塗料 15~20年
無機塗料 20~30年

塗料の素材によって差があるため、「外壁の塗り替えは10年が目安」はあくまでも一般論です。新築住宅によく使われているのはウレタン塗料やシリコン塗料なので、多くの住宅は8〜15年あたりが塗り替えのタイミングになります。

塗料の保護機能には寿命があるため、適切なタイミングでのメンテナンスは、建物の長期維持に繋がります。

まずはチェック!
塗り替えタイミングのサイン

前回の塗り替えや家を建ててから時間が経つと、外壁塗装に劣化が見られるようになります。中にはメンテナンス時期を知らせる重要なサインとなる現象もありますので、まずはご自宅の外壁をチェックしてみてください。

  • モルタルやサイディングのひび割れ

    見た目の美しさが損なわれ、防水面や強度にも不安があります。サイディングの場合は目地のひび割れや隙間にも要注意です。隙間から雨水が入り込み、内部の断熱材や構造材を腐食させる可能性があります。

  • 塗装が剥がれている

    紫外線や風・雨による劣化で、塗装がボロボロと剥がれ落ちることがあります。保護機能が失われているため、建物へのダメージが広がる可能性が高い状態です。点検・メンテナンスをご検討ください。

  • チョーキング

    外壁の表面を手で擦ると手に白い粉がつくことがあります。これは「チョーキング現象」と呼ばれ、外壁塗装の防水効果がなくなると、この現象が起こります。チョーキング現象が出たときは、外壁を塗り替えるタイミングだとお考えください。

  • 外壁が色あせている

    特に日当たりのいい場所は紫外線の影響を受け、色あせしやすくなります。景観的にも美しくないのはもちろんのこと、皮膜が劣化しているサインでもあります。

  • カビやコケ、藻が発生している

    風通しが悪く湿気の多い場所に発生しやすい現象です。カビやコケ、藻が付着している外壁は、塗装の防水力が失われていると考えられますので、点検をオススメします。

見てわかるサインがなくても点検を!

今すぐに家に影響のないサインもありますが、中にはすでに外壁や家自体に大きなダメージを受けている場合があります。
外壁のダメージを放置して家の構造体が腐食した場合、外壁の塗り替えだけでなく、家自体の修復が必要になってしまいます。本来であれば塗装だけで済むはずだった費用が、外壁や家の構造体の修復を含み、大きな出費となります。

つまり、被害が広がってから塗り替えを検討するのでなく、ある程度の時期にプロに点検を頼んだり、メンテナンナスを行うことが重要になります。家を長持ちさせるためにも、外壁の塗り替えは重要です。
外壁の劣化症状をプロに点検してもらい、最適なメンテナンス方法をご検討ください。

施工事例